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頃安雅樹

株主の皆様には、平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申しあげます。
延期になった東京オリンピックの開催に期待しつつスタートした2021年でしたが、新型コロナウイルス感染症の勢いはとどまるところを知らず、緊急事態宣言が1月から9月末までほぼ間断なく発出されるとともに、東京オリンピックも無観客での開催となってしまいました。その間政府の懸命な感染拡大防止策の実施、とりわけワクチン接種の推進が奏功して、漸く感染拡大の抑制が見え始めており、今後につきましては、感染拡大防止と経済活動の両立が徐々に定着して、緩やかなペースながら景気回復傾向をたどるものと思われます。
今般のコロナ禍の影響で生じた大きな変化には二種類、すなわち今後「元の状態に戻る変化」と「決して元には戻らない変化」があると考えますが、周辺で起こっている変化がこのいずれであるかをしっかりと見極めつつ、とりわけ後者の「元に戻ることのない変化」に取り残されることのないように、新商品、新事業、新制度等の検討を積極的に推進することが重要であると考えております。
さて、本年が、主力商品の自動壁紙糊付機販売開始50周年、コンピュータ式畳製造システム販売開始40周年の節目の年となったプロフェッショナルセグメントは、「新しい営業方式」もすっかり定着して期待通りの好調を維持し、終始全社の業績を牽引してくれました。
また、本年6月には、神岡工場内に建設する新工場棟の地鎮祭を執りおこない、2022年4月の完成を目指して現在順調に建設工事が進行しております。なお、本建設資金に関しましては、上場時のファイナンスとともに「SDGsシンジケーション」を導入しましたが、その過程でメインバンク系のシンクタンクによる当社のSDGsへの取り組みの現状分析と今後に向けてのアドバイスを得ることができました。近年急速に関心が高まっているSDGsに関しましても、このアドバイスを踏まえつつ、積極的に取り組んでまいります。
更に、昨年10月1日に子会社化しました株式会社ROSECCとは、人的交流や技術面の交流を本格化させて、シナジー効果の発揮に努めてまいります。本件と前述の新工場棟の建設はともに当社インダストリーセグメントの更なる拡大に資するものと大いに期待しております。
以上の他、東京証券取引所の新市場区分に関しましては、当社は新たに設けられる「スタンダード市場」への指定替えが内定しておりますが、その際に求められるコーポレートガバナンスコード全項目への適切な対応につきましても、鋭意取り組んでまいります。
引き続き、ご理解とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申しあげます。

頃安雅樹