畳店の構造改革が業界活性化の鍵 〜挑めばチャンス・逃げればピンチ〜
「問題点を洗い出して対応策を考えよう」

 古いところでは、「創業享保9年(現在の店主は17代目)」という歴史のある畳店様もありますが、今は良い畳を作るだけでは畳工事を増やしていくことはできません。産業界が激変し、古くからの伝統を引き継いできた「畳店」のありかたも変わってきているのです。先の章では、激変する世の中で、畳店がおかれている現状を見てもらいました。この章では、「じゃぁどうすればいいの?」という疑問に答えていきます。



 畳店の構造改革を一言で言えば、”畳店様が抱えている問題点を、思い切った方法で一挙に解決”することです。そのためには、「今自分の店が抱えている問題点は何か?」ということをじっくりと考えてみることが大切です。

 「うちの店には問題なんかないよ」という畳店様、本当に問題はないですか?現状に甘んじず、「もっと売り上げを増やしたい」という視点で考えると、いろいろな課題が見えてきます。

 これまでに全国各地で開催した「畳店の構造改革セミナー」を通じてわかった全国の畳店様が抱える主な問題点は次のような項目です。

■ 畳店が抱える主な問題点 ■
  1. 将来の見通しが立たない
  2. 仕事の量がだんだん減ってきている
  3. 値段が安くて、なかなか利益が上がらない
  4. 家業を継いでくれる後継者がいない
  5. 職人が高齢化し、世代交代が進まない
  6. 若い従業員を雇用することが出来ない
  7. 営業活動に力を入れたいが、人が足りない
  8. 生産の効率が上がらない
  9. 設備を増強したいが、投資資金がない
  10. 関連分野への多角化を行おうとしているが、そのやり方がわからない

 お店によって、いろいろな問題点がありますが、大部分はこの10項目に集約されます。

 多くの畳店様は、この10項目のうち該当する項目が5〜6つあるでしょう。先ほど「問題ないよ」と仰った畳店様も、こうやって10項目を見渡せば、「なるほど、そう言われればそうだなぁ」と共感する項目があったのではないでしょうか。
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 問題点の洗い出しが出来たらその中身をじっくりと眺め、問題の発生原因について考えてみましょう。何か気がつくことはありませんか?

 実は、洗い出された問題点は、一見全く違う問題のように見えても、実はそれらは密接につながっているのです。たとえば、「最近、仕事の量が減ってきたぞ。何とかしなければ」という問題点をずっと遡っていくと、下の図のように他のたくさんの問題点がつながっているのです。


 このように、問題の発生原因をたどっていくと、畳店様が抱えている問題点の解決方法は、次の5つの項目に集約されます。

永年の慣習と今の時代とのギャップを埋める考え方を身につけましょう。

企業成長の原点である目標をしっかりと決め、達成目指して努力していきましょう。

良い畳を作るだけではなく、良い畳を買ってもらう手法を身につけましょう。

情報の集め方、活用の仕方を学び、攻めの材料として活用していきましょう。

誰にでも簡単・正確・迅速に畳を製造できる生産システムを用いて、営業時間を創出しましょう。

 この5つの解決方法こそが「畳店の構造改革」の神髄であり、これら全てを自分のものにした畳店が、”勝ち組”となってこれからの畳市場の中心を担っていくことができるのです。 
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